*2008年~2009年分
>>2008年~2009年  >>2006年~2007年  >>2004年~2005年  >>それ以前のリスト
*トランスフォーマー/リベンジ   

あの日本のおもちゃが元ネタのハリウッド映画続編です。
前作がただのおもちゃのリアル版ではなく、きっちり笑えるところや人間模様を描いてくれていたので、思ったより内容のある面白い映画だな、という好印象のまま今回の映画も観てきました。

はっきり言って、トランスフォーマーの動きだけでも映画館に足を運ぶべし!って感じでしたね。いやー、早い早い!動く動く!
変形シーンは前作より遥かに細かく素早くなっており、毎回身を乗り出して見てました(爆。
それでもやっぱ戦闘機への変形シーンは、バルキリー(マクロス)やっ!と思いましたけど。
今回は車や戦闘機だけでなく、人間型とかネコ型(?)とかも登場します。動きが綺麗ですねー。

また、インディー・ジョーンズやっ!(主役のシャイア・ラブーフはインディ4に出演)というシーンもあったり、今回もマイケル・米とスピルバーグが随所で遊んでくれてます。
こういう細かいところが映画ファンにはたまらん(笑。
メカだけでなく役者の演技にも注目で、今回は主役の両親もより頑張ってますよ。家族愛とかもあって良い良い。

2時間30分が、あっという間に過ぎ去った映画でした。
2009/7/1 鑑賞

*スター・トレック   

あの、スター・トレックの新解釈版というべき作品です。
この物語でのジェームズ・T・カークの誕生から船長になるまでの物語。
もちろん若きミスター・スポックの成長物語でもあるのです。

とにかくこのカークがやんちゃ野郎で行き当たりばったり的なんですが、ちょっとどんくさいところもあって可愛げがあります。
一方ミスター・スポックは地球人とのハーフという差別を受けつつもそれを撥ね退けて優秀な若者へと成長します。
ま、どっちを友達にするかっていうとやっぱり人間味溢れるカークなんでしょうね。あ、でも問題ばっか起こすのでお守が大変かも(笑。

物語は2人の成長を交互に見せつつ、やがて出会い、お決まりですが反発しあい進んでいきます。物語のテンポも良いしCGも美しいし、そして色んな仲間(テレビシリーズから知っている人には楽しいですねー)と出会っていく過程も楽しめます。

そしてですな。懐かしい「彼」にも会えます。「彼」としてです。
何かねそれだけで「スター・トレック」を観て良かったなぁ、って思いました。
この物語はあくまで新しい視点から物語を再構築しています。物語の中でも重要なキーワードである2つの未来、見事なパラレルワールドを作り上げたと言っても良いんじゃないでしょうか。

個人的には若きミスター・スポックは「結構ヤルやん」とにやりとしてしまいました。
2009/6/1 鑑賞

*天使と悪魔   

ダン・ブラウン原作、ラングドンシリーズといえる小説の映画化第二弾です。
前作の「ダ・ヴィンチ・コード」よりも映像化したらこちらの方が面白いだろうなぁ、と思っていたので楽しみにしていました。

お話の舞台はなんとコンクラーベ(時期法王を決める儀式)の真っ最中のヴァチカンです。世界中のカトリック教徒が見守る中、4人の法王候補が誘拐され、あるメッセージとともに殺されていきます。その上、ヴァチカン自体にも「反物質」が仕掛けられいつ大爆発を起こすか分からない恐怖にさらされます。

この犯人のメッセージに使われた符号を解読できる唯一の人物、宗教象徴学の権威ロバート・ラングドンはヴァチカンに招かれ、反物質を開発した1人である科学者ヴィットリアとともにローマ中を駆け巡ります。

ガリレオの著書から犯人の行動を読み解く面白さ、符号にピタリと当てはまるローマの古い遺跡の数々などなど見所は多々ありますが、一番興味を引いたのはヴァチカンの書庫です。
本当にああなっているかは知りませんが、歴史的書物を保存するにハイテクの限りが尽くされているのが、上の歴史的建造物とのギャップがあって面白いです。しかもその書庫でも事件は起こるのですから。

最重要人物のカメルレンゴ(法王の侍従)役が原作とイメージが違って(ユアン・マクレガーを起用するにあたって設定を変えたらしい)いたことや、原作ではコイツが犯人か?と思うほどの人物が出てこなかったり、などなど映画用にかなり設定やストーリーが変更されていました。残念な一面、映画としてまとまっていたので何となく納得ですが。

映像は美しく緊迫感にあふれ素晴らしいものでしたし、やはりじっくり観ないといけないストーリー重視の映画ですが映画館で観るべきものに仕上がってて良かったです。

2009/5/22 鑑賞

*レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―   

毎月1日は映画の日、ってことで映画館で観たい映画をチョイスしました。
ご存じ三国志の赤壁の戦いを描いた2部作「レッドクリフ」の2作目です。

1作目を劇場で観れなかったので、どうしようかと思っていたらTUTAYAで新作レンタルも半額の日があったので、これ幸いと借りて観ました。
三国志は結構好きで、小説・マンガ・アニメなどなど色んなものを読んだり観たりしてきました。有名なところで昔NHKで放送された人形劇の三国志などもありましたね。

なので物語はよく知っているのですが、このレッドクリフ曲者です(笑。
よーするに赤壁の戦い部分を映画化するにあたり、本来ならもっと前にあったエピソードを入れたり、あるはずの話がなかったり、ここでこんな人は出ないぞということがあったりと、なかなかびっくりさせられました。
多分、監督ジョン・ウーが一番ピックアップしたいところを中心に、そこへ盛り上げていくには…、という風に変えていったんでしょうね。

この映画は映画館で観るべき映画です。
映像も美しいし、迫力はあるし、大画面で観て初めてその魅力が味わえます。
大画面で見れば色んなささいなことは気にならなくなるし、これは作り物なんだ、という気持ちで観ることができます。

しかし、赤壁の戦いだから、孔明と周瑜が中心になるのは当然なんですが、劉備はただの年寄りのおっさんだわ、曹操はスケベオヤジだわ、関羽と張飛はあんまり活躍しないわでちょっと消化不良。
しかし1人だけ愛された武将が。
それは趙雲。台詞は少ないですが見せ場たっぷりでした。寡黙でデキる男って感じで良かったです。

あとはただただ小喬が美しい。
女である朝蔵も見とれましたよ。

2009/5/1 鑑賞

*世界最速のインディアン  

この映画はロードショウの時に観に行くつもりだったんですが、上映する映画館が少なかったのとスケジュールが合わなかったので行けなくて残念だったんですよ。
それがひょんなことからこのDVDを持っている人とこの映画のことで盛り上がり快く貸してくださいました。

この映画は何と実話をもとにしているんですよ。
1960年代ニュージーランドのとある街で年金生活を送りながらバイクの改造にあけくれる60歳すぎの老人の話。
インディアンという40年も前に作られた1台のバイクをある夢に向かって改造に改造を重ねます。ある夢とは、ライダーの聖地、米ユタ州のボンヌヴィルで行われるスピード大会に出場し新記録を出すこと。

もぉね、主役のバート・マンローを演じるアンソニー・ホプキンスが最高にカッコいい!!!
ピュアでまっすぐで情熱があってその上キュートです。
彼の周りには「いい人」しか集まらないのか?いや、彼には「いい人」しか出会わないそんな不思議な魅力があるようです。
彼に触れ合った人は彼を応援せずにはいられません。
ニュージーランドからアメリカへ、そしてユタ州への旅でいくつ心温まるエピソードがあったか。
そしてスピード大会のスタッフの心をも動かす情熱とまっすぐさ。
みんな彼の少年のような心に惹かれるのです。

何が凄いって彼の記録は現代においてもまだ破られていないということ。
また最初の大会出場時に60歳を超えていたのにその後9回も出場したこと。

まっすぐに生きるというのはなんて素敵なことなんだろうってしみじみ思える素敵な映画でした。

2009/4/17 DVD鑑賞

*ヤッターマン  

そう、朝蔵が子供のころテレビで放映されていた「ヤッターマン」の実写版です。

実写版にあたっての争点は間違いなくドロンボー一味のキャスティングでしょう。
だって、アニメ史上もっとも魅力的な悪女はもちろん不二子ちゃんですが(笑)、このドロンジョ様だって間違いなく3指には入るはずですもの。
つまりドロンジョ様のキャスティング、そしてボヤッキーとトンズラーのキャスティングが映画の魅力を決めてしまうといっても過言ではないでしょうね。

実際、ボヤッキーとトンズラーは恐ろしいくらい良い感じに仕上がってましたねー。
ボケ具合なんて完璧です(爆。
いや、深キョン頑張ってましたけどね。3の線はきっちりやってたし、とっても可愛らしかったです。
しかし色気とキレ具合が足りない。こればっかりは今の日本の女優さん探してもできる人なかなかいないだろうなぁ。

肝心の映画の感想はですね、毎週放映しているアニメの3話分ぐらいを切り取って、気合いの入った実写版にしたって感じです。
各地で酷評されているのなんとなく分かりますね。
あ、でも細かいネタのところでは小さい頃アニメを見てた私たちの世代には嬉しい演出がありましたよ。

一番残念だったのは、ヤッターワンとヤッターキングの見た目。変にリアルに作っちゃって余計に存在感がなかったこと。
あれはかえっておもちゃっぽく作った方が良かったんじゃないかなー、って思いました。

2009/3/18鑑賞

*マンマ・ミーヤ!  

水曜日はレディースデイ♪
なので思いっきり女の子が好きそうな映画を選んで行ってきました。
世界中で上演され大ヒットを飛ばしたミュージカルの映画版です。
劇団四季の公演を見逃したので是非観たいと思っていたんですよ。

感想は、とにかく楽しかった!
そしてアバの曲の素晴らしさを再認識して帰ってきましたよ。

舞台はエーゲ海に浮かぶ小島。美しい海、美しい空、美しい街。
こんなところで結婚式だなんでそれだけで羨ましいと思いましたねー。
その風景にアバの明るく美しい曲がこんなにあてはまるなんて!
もとがミュージカルですから映画の方もそのノリで作られています。
もう、出演者は歌う歌う歌う、踊る踊る踊る!
特殊効果なしの映画でここまで目が回るくらい画面が動く映画も珍しいですね。

主演のメリル・ストリープはいったい何歳なんでしょう?もぅ可愛らしくて時折少女のようなキュートな表情までしてくれるし、その親友役の2人もコケティッシュで最高でしたね。

個人的には最後のライブでお腹がよじれるくらい笑いましたねー。いやー、よくやりました!特に男性3人。笑えた笑えた♪

幸せな気分で帰ってこれた映画でした。

2009/3/11鑑賞

*容疑者Xの献身   

『読む』でも書かせていただきました東野圭吾さん原作の映画版です。
ドラマ「ガリレオ」シリーズでも人気でしたが、この映画も評判良いですね。

このお話はガリレオ=湯川ではなく、容疑者X=石神が主役となっています。
映画でもほぼその視点で描かれており、原作大好きな朝蔵も自然に映画の世界に入っていけました。

すみませんが、この下には思いっきりネタばれしてますので、原作を読んでない方や映画を観てない方はご注意を。

この映画化、何といっても堤真一と松雪泰子の配役と演技が最高です。
東野作品の醍醐味は「せつなさ」にあると言っても過言ではないんですが、特に堤真一の演技は観終わった後、どんどんせつないさが増していくような素晴らしいものでした。
事件を自分のシナリオ通りに警察に信じ込ませ、愛する親子を護るためにその身を捧げた石神。
完璧な計画と完璧なシナリオ、そして彼にとって完璧なラストになるはずだったのに、天才がただ一つ計算できなかったのが愛する女性の罪悪感だけだった。
自分に無償の愛をささげてくれた人を差し置いて自分だけ幸せになる、そんな人ならきっと石神は惹かれなかったでしょう。
数式では決して解けない人の心が悲しい結末へといざなったのでありました。

久々に原作を読み返したくなりました。
2008/11/3鑑賞

*クローンウォーズ   

あのスターウォーズ、エピソード2と3の間のお話をもっと描きたかったということで制作されたのが、何とアニメーション映画だったのです。
多分、インディ・ジョーンズ4を観に行った時のムービーニュースで「ナンデスカコレハ?」と思ったくらい制作していることを知りませんでしたよ。スターウォーズをこよなく愛する私としては失態でしたね(笑。

アニメーションということで、どのような動きも場面も自在、なのですが実際には質感やリアリティにこだわったものになっていたのではないでしょうか。
キャラクターの顔はやはりアメリカっぽいはっきりとしたものでしたが、建物、メカ、服装などは質感までも再現したような感じで素晴らしかったです。

今回は本編(エピソード1~6)には出てこなかったアナキンの弟子が登場します。
しかしこんな心を許せる弟子がいたならなぜアナキンはエピソード3で暗黒面に落ちなければならなかったのか?とも疑問に思ってしまうところですが、これを独立したストーリィとして観るならばいいか、と割り切って観てました。

何より残念だったのはオープニングがあの始まりかたではないんですよ。
約30年前、あの最初の5分ですたウォーズの世界に引き込まれたあの素晴らしい演出がなかった…。 そしてテーマ曲もジョン・ウィリアムズ以外の人が手を加えたアレンジものだったので妙な軽さがあったし。
なのでこれはシリーズには入らないと決めてしまいました(爆。

あと、ジャバの息子が出てくるんですがキモカワイイキャラでかなり楽しめました。
ああいうユーモアのセンスのある映画なのにちょいと残念です。

2008/8/23鑑賞

*崖の上のポニョ  

すでに説明するまでもない、日本が世界に誇るアニメーション作品監督、宮崎駿最新作ですよ。
コマーシャルでこの主題歌が流れるたびにその後1時間くらいは頭の中をあのフレーズが回っている恐ろしい作品でもありますな(笑。気がつくと密かに歌ってたりするし。これだけでもこの作品は成功ですね。

もちろん、映画自体も大変楽しませていただきましたよ。
今回すべてセル画で制作されたということもあり、色彩のやわらかさ、美しさは本当に素晴らしい!冒頭のくらげのシーンだけでも見とれてしまいましたね。
変な言い方ですが、動きも洗練されなさすぎてなめらかだと思いました。
あのポニョの妹たちの大軍の動きなんて!よーく見たら思いっきり顔のでっさんとか崩れているような気がするのもいっぱいいたんですけど、それがまた可愛らしい。

また宮崎アニメに必ず出る素敵なおばぁちゃんたち♪今回のおばぁちゃんたちはキュートでしたねー。
天然系、ひねくれ系、強気系とキャラもはっきり分かれていて見やすかったです。なんで毎回こんな魅力的なおばぁちゃんたちが描けるんでしょう。
そして主役の宗助くん。彼は出来すぎです。しっかりしてます。まぁたまーにこういうしっかりした子はいるんですけど、現実には滅多にいませんな。
なのでポニョが余計に抜けてて可愛らしく見えます。ポニョに関しては何にも言いません。思い込みでトリっぽくなったり、そして人間になったりもしますし、波の上をコナンのように走ったりもします。すごいねー。

最後に気の毒だった人が1人。そうです、フジモトですよ。
だって、かわいいかわいい娘を5歳で嫁にやるハメになったんですから。
なんとなく最後は頑張れフジモト、とつぶやいてしまいましたよ。

感想としては非常に癒されました。こんなピュアな話があってもいいじゃないか、と気分よく帰ってきたのでありました。
2008/8/9鑑賞

*インディ・ジョーンズ4 ~クリスタルスカルの王国   

朝蔵が1番好きなハリウッドスターはハリソン・フォードなのですよ(※現役では。クリント・イーストウッドも大好きです。
なので前作より19年ぶりだろうが何だろうがインディ・ジョーンズが公開されれば観に行かないわけがないじゃないですか!
ハリソン・フォードのキマっているんだか抜けているんだか微妙なところがたまらなく魅力のインディは昔から、スターウォーズのハン・ソロ役と並び、朝蔵にとってはヒーローなんですよ。

さて今回の映画、インディの登場シーンからしてちょいと抜けてて素敵です。その後インディらしい切り抜け方(行き当たりばったりとどこが違うのか?)で脱出。いやー、この冒頭だけで3回くらい死んでそうです(爆。
敵役のソビエトの女軍人演じるのは何とアカデミー女優のケイト・ブランシェット!クールで強くてマニアックで素敵ですねー。
あとは1作目のヒロイン、マリオンやその息子が出てきたりしてシリーズ最初からのファンにはたまらんっ!で感じです。

映像的には各所に「スピルバーグとルーカス」の遊びがふんだんにちりばめられていて、2人が関わった映画のシーンになんとなく似ているところがたくさん出てくるんですよ。
あれは意識してやってんのかな?多分そうだと思ってます。

今回観に行く前に一番心配したのはインディが衰えているんじゃないかってことでした。
でも杞憂でしたね。よくあのアクションをあの歳であれだけやったなぁ、と後から感心せずにはいられません。もちろんスタントマンは使用されていますし映像も昔より技術が上がっているのでそういう違和感がなかったからだといえるんですけど。
何より嬉しかったのはインディの素敵さがより増していたこと。ハリソン・フォードの演技力が19年前より上がっているのもあるし、歳をとって渋みや深みが増したのも良かったんでしょうね。
朝蔵、改めてジジコンであるなぁとしみじみ思いましたよ(爆。

最後に、この作品は映画館の大スクリーンで観てこそより価値のあるものだと思います。
映画館でぜひワクワクしたりハラハラしたりしてください。
2008/7/5鑑賞

*オペラ座の怪人   

劇団四季のミュージカルです。
このミュージカル、役者さんの演技も素晴らしいですが、何といっても舞台が凄い!
劇団四季のミュージカルは毎回演出が凝っていて楽しみだったんですけど、今回のものは想像の域をはるかに超えていました。
まずはじまりは暗闇です。非常灯も何にも付いてない闇から始まります。そして少し明るくなり薄暗い中かつてのオペラ座にあったもののオークションが繰り広げられます。
幽霊がやっているような雰囲気のオークション。その回想シーンとして少し昔のあの華やかなオペラ座が語られます。悲しい物語であることがここで予感されるような演出なんですね。
回想シーンの始まりは演目の練習シーンから。なのでいきなり思いっきりゴージャスです。その後も劇中劇とその間の人間模様が絶妙な舞台転換とともに進んでいきます。
特に素晴らしいのが怪人の住まいへの道のり(小舟で行くところね)とシャンデリア落下シーンです。何というか滅びの美しさといいうものが幻想的に表現されているような感じを受けました。あんなこと舞台でできるんですねぇ。
今回2階席の2列目で見たんですが、この素晴らしい舞台演出を思う存分楽しむことができ、大満足でした。
2008/5/10鑑賞

*魔法にかけられて   

話題のディズニー映画です。
前代未聞、アニメーションの世界から現代のニューヨークへプリンセスやプリンス、そして魔女までもが来てしまうお話です。そしてディズニーアニメーションの代表的なプリンセスストーリーからのパロディが満載されていてそれだけでも楽しめました。

森の中で理想の王子様と出会って幸せに暮らすことを夢見るジゼルと、魔女である継母が国を治め終始見張られているプリンスエドワードが出会うところから物語は始まります。
この辺ディズニーアニメのお約束に次ぐお約束、単純明快に2人は恋に落ち次の日には結婚することに。でも継母魔女は国をエドワードに返したくないので結婚を阻止するためにジゼルを別世界=ニューヨークへ落してしまう。
ここからが現実=実写の世界。おとぎの国の住人には異世界のニューヨークでジゼルは歌うわ踊るわ、街中でミュージカルやっちゃうわでハチャメチャなんだけどとてもキュートで目が離せない。そんな超純真なジゼルにリアリストの弁護士さんも惹かれるんですねー。ありがち。

私としては後からジゼルを追いかけてくる、(ニューヨークでは)超おバカキャラのプリンスエドワードが前向きで一途で好きなんですけどね。いいヤツですよこのプリンス。自分が大好きで裏表無くて。ユニークで勇敢で。
物語の最後は「そうなるんや」と思いつつもハッピーエンド。見ている側からするとちょーっと複雑なんですけど。ディズニーアニメの良さはそのままにパワーアップした映画だったと思います。
しまりすの感想は「何か切なかった」ということで、あとは見てのお楽しみでございますです。
2008/3/21鑑賞

*マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋   

水曜日はレディースディ♪今度こそ安心して観れる映画ですよ(笑。
マゴリアムおじさんの魔法が溢れるおもちゃ屋さん。オープニングのおしゃれなアニメーションと素敵な音楽が抜群に良かったです。 CMで観たおもちゃ屋さんの映像はほんの一部で映画館で見るとまるでディズニーランドやユニバーサルスタジオのアトラクションのように夢があります。
そしてその店主であるダスティン=ホフマンが演じるマゴリアムおじさんのおちゃめで可愛いこと。まるで何でも知ってる少年なのですよ。目がキラキラしてるんですね。

しかしお話はこのマゴリアムおじさんが明日で「消える」と決意したところから始まるのです。 おじさんはナタリー=ポートマン演じるモリーに店を譲るために会計士を雇い準備を始めます。このモリーは少女時代に天才ピアニストであったのに今では全く自信を無くし毎日を悶々と過ごしています。お店はどうも生きているらしく、自分に自信の無いモリーが店長をすることに抗議するかのように輝きを失っていきます。それでも「消えて」しまうおじさん。おじさんはモリーが自信を取り戻すことを信じて旅立っていくのです。

この2人に魔法を信じないけど実は純真な会計士と友達ができなくて悩んでいる少年が加わりお話は進んでいきます。最後があっけないというか、もうちょっと捻りが欲しかったけど、子供向けの映画と考えればこんなものなんでしょうね。
これのアトラクション、どっかに作ってくれないかしら。すっごく行きたいなぁ、と思ったのでありました。
2008/2/26鑑賞

*スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師  

水曜日はレディースディ♪
…相変わらずお気楽な気分で行ってしまった映画でコワイ目に(爆。
まぁ、一応今回は有名ミュージカルの映画化なのでストーリーなどは知っていたのですが、映像表現が凄い。 いや、ホラー・スプラッタ映画としては全然エグくないですよ。むしろそういう方向から見たら物足りない方が多いでしょうね。

またこの映画の世界観を出すための“色彩をコントロールした映像”は、各場面をより印象深くするための見事な演出で魅入るばかりです。昨年観た「スリーハンドレット」もそうでしたが、各場面がまるで絵画のような美しさ。そして際立たせる血の色…。

主役のジョニー・デップは眉間と瞳だけで表現した演技がまた絶妙で、絶望・悲しみ・怒り・狂気の入り混じった感情をそこに抑えて感じさせるところが素敵です。またそれとはうらはらに歌いながら感情を表現する場面(ここがミュージカル映画の面白いところ)が交互にあり退屈しません。相手役のヘレナ・ボナム=カーターは本当はチャーミングな女優さんなのに見事に怪しい女を演じきっています。この映画は配役もいいですね。それっぽい人がハマりにハマった演技で楽しませてくれます。

しかーし、エグい表現も多いですよー。何でR-18指定にしなかったのかしら?「そないに見せんでも…」と思いつつ首を押さえながら観ましたよ(小心者。絶対デートとかで観ちゃいけません。あと、ホラー苦手な人もやめたほうがいいかも。

エグいシーンは確かにキツかったけど、終わって感想を書いている今思い出すのは最終シーンなんですよ。もしかしてその状況で一番幸せなラストシーンだったのかも、と思ったのでした。
2008/1/23鑑賞